結婚後の配偶者の加入:会社の団体保険は 60 日ではなく 30 日しかないことがあります
結婚は健康保険の「特殊資格事件」(qualifying life event)にあたり、年末の open enrollment を待たずに配偶者を保険に追加できます。ただ、この申請窓口がどれくらい開いているかはどちらのルートを選ぶかによって異なり、二つのルートで日数が違います。
30 日 対 60 日
- 会社の団体保険:結婚は HIPAA special enrollment にあたり、法定で最低 30 日です。雇用主はそれより長く設定できますが、それは雇用主の裁量であってあなたの権利ではありません。勤務先の HR の案内に従ってください。
- ACA Marketplace(healthcare.gov で自分で購入したもの):60 日。公式の原文は "You may qualify for a Special Enrollment Period if in the past 60 days you or anyone in your household: Got married."
❗ ここで最も危険なのは、「結婚後 60 日以内なら加入できる」という言説がネット上に非常に多いことです。Marketplace の規則のほうが明確に書かれ、引用されやすいからです。会社の団体保険の人が 60 日を安全期間だと思っていると、すでに超過している可能性が高いのです。
ですから結婚式が終わったらまず、勤務先の HR の規定が何日と書いてあるかを確認してください。記憶で動かないことです。
Marketplace の効力発生ルールは思っているのと違います
公式の原文:"Pick a plan by the last day of the month and your coverage can start the first day of the next month."
つまり結婚による特別加入期間は遡及しません今月末までにプランを選べば、保障は翌月 1 日から始まります。これは「生小孩」(出産)のような出生日に遡れるイベントとは異なります。
実務上の意味はこうです。配偶者にできるだけ早く保障をつけたいなら、月末までにプランを決めなければならず、月末を越えるとまるまる一か月遅れます。
逃すとどうなるか
年末の open enrollment まで加入できず、その間の数か月、配偶者は無保険のままです。アメリカでは、その数か月のうちの一度の救急受診が五桁の請求になり得ます。
この項目がリスト全体で「結婚式の忙しさで最も逃しやすい」と標示されているのもそのためです。申請窓口の時期がちょうどハネムーン、ご祝儀の整理、プレゼントの開封、お礼状書きのタイミングと重なる上、誰も教えてくれません。
ついでに一緒に変える四つのこと
どうせ HR のシステムに入るのですから、この四つをまとめて処理しましょう。でないともう一度ログインすることになります。
- 氏名(改名した場合、SSA を先に済ませておくこと。チェックリスト第 11 項参照)
- W-4 の申告区分共働き世帯は特に計算し直す必要があります。二人がそれぞれ独身として記入していると、合算申告のときに源泉徴収不足だと分かり、確定申告で大きな追加納付になる可能性があります。
- 健康保険への配偶者の追加
- 401k と生命保険の受取人これが最も見落とされがちです。受取人の指定は遺言に優先しますが、結婚前の保険の受取人はたいてい親のままになっています。
何を用意するか
多くの HR は事由の証明として certified な結婚証明書を求めます(チェックリスト第 10 項が複数通の申請を勧める理由です)。結婚証明書のスキャンのアップロードで足りる会社もあるので、先に確認してください。
公式の出典
Marketplace の特別加入期間の規則:healthcare.gov。会社の団体保険の日数は、自分の勤務先の HR 文書に従ってください。
ひとことで言うと
結婚式が終わったらすぐ HR に「何日ありますか」と聞いてください。答えは 60 ではなく 30 かもしれません。