WE LIVE IN USA

アメリカで結婚する全体の流れ:Marriage License から改名・グリーンカードまで、各段階の時点

アメリカで結婚するとき、つまずくのはたいてい式の当日ではありません。その前後の書類です。

日本なら役所に婚姻届を一度出せば終わります。アメリカは違います。ひとつのことが三段階に分かれ、段階ごとに管轄も規則も異なり、その合間に誰も知らせてくれない期限がいくつかあります。この記事はその道を一度通します。どの段階に時間の制約があり、どの段階を誤るとやり直しになるかが分かります。

第一段階:Marriage License を取る

結婚の法的な出発点であり、まず正すべき前提があります。発行するのは州ではなく郡(county)です。

多くの方が「カリフォルニアで結婚するには何が要るか」で検索しますが、問いの階層がすでにずれています。州法は大枠だけを定めます。実際に従うべき規則は、行こうとしている郡の clerk 事務所のページに書かれています。同じ州でも費用が数十ドル違い、予約なしでは受け付けない郡があり、現金しか受け取らない郡も多くあります。

ですから最初の一歩は州を調べることではなく、郡を調べることです。

当日に多い三つのむだ足

予約せずに行く。多くの郡がもう当日受付をしていません。「待ち時間が長い」ではなく「受け付けない」です。予約があれば三十分から一時間で終わり、なければ帰されることもあります。人気のある郡は一、二週間前に押さえます。

原本ではなく写しを持っていく。身分証明書は政府発行で写真があり、原本であることが必要です。旅券、運転免許、州発行の ID。写しも、スマートフォンの写真も、期限切れも不可です。

離婚歴があるのに判決書を持っていかない。いちばん忘れられる書類で、なければその日は発行されません。

向きが逆の二つの期限

どの郡にも二つの数字があり、互いを逆に押します。

式の日取りはこの二つの間に入ります。カリフォルニアは発行日から九十日を有効期間としており、過ぎれば申請し直し、費用も払い直しです。

「先に取っておけば安心」が悪い考えである理由です。早く取っても安心にはならず、使うときに期限切れになっている危険が増えるだけです。

第二段階:式、そして license の返送

式そのものの法的要件は思われているより少なくあります。誓いの言葉をどう書くか、教会で挙げるか、指輪を交わすか、法は関知しません。法が求めるのは、資格のある執行者、郡が求める証人、そして式のあとに license を郡へ返すことです。

この最後の段階は執行者の責任で、期限もあります。返された license は郡の記録に入り、手元には戻りません。

ですから式が終わった瞬間、手元には何の証明もありません。ここで驚く方が多くいます。

第三段階:結婚証明書を、しかも複数部

実際に使う紙は certified copy です。郡が発行し、浮き出しの印章か透かしが入っています。自分でとった写しは受け付けられず、スキャンも不可です。社会保障局、DMV、旅券機関、移民局、いずれも印章のあるものだけを認めます。

一度に三から五部申請してください。理由は実際的です。預かったまま返さない機関があります。返ってくると思って出したら、そのまま先方のファイルに入ります。あとから一枚ずつ申請し直せば、手続きをやり直して処理期間をまた待つことになります。

そして、ほとんどの人が準備していない段階

式が終わり証明書が手に入ると、これで終わりと思いがちです。しかし改名するつもりがあるなら、あるいは配偶者グリーンカードを進めるなら、時間の制約がある部分はここから始まります。

改名:順番は強制です

改名は三か所を回ります。社会保障局(SSA)、DMV、旅券。順番は助言ではなく強制です。

DMV と旅券機関は新しい書類を出すとき SSA のデータベースを照会し直すからです。SSA がまだ旧姓なら DMV で不一致となり止まります。先に行っても早く終わらず、一往復むだになるだけです。

それより前に決定の時点がもうひとつあります。結婚後に使う氏名は、license の申請書に書くその瞬間に決まります。その場で書けば証明書だけで後が続きます。空欄のまま後から変えようとすると、多くの州では裁判所の改名命令が必要です。申立て、手数料、州によっては公告、待ちは月単位です。

配偶者グリーンカード:誰も知らせてくれない期限

細部は多いのですが、とくに二つの時点が問題を起こします。

I-485 の審査中にうかつに出国しないこと。審査中はそれまでのビザ身分で再入国できないことが多く、Advance Parole(Form I-131)が必要です。なしで出国すると案件は放棄(abandoned)として扱われます。遅れるのでも、戻って補えるのでもありません。終わりです。

条件付きグリーンカードの九十日の窓。発行の時点で結婚して二年未満なら、受け取るのは二年の条件付きグリーンカードです。見た目がほとんど同じなので、有効期限が二年であることを見落としがちです。USCIS は条件の満了直前九十日以内に Form I-751 を提出するよう定めています。逃すと合法的な滞在身分を失い、電話で知らせてくれる人はいません。

まとめると、こういう道です

  1. 州ではなくその郡の規則を調べる
  2. 予約し、原本を揃え、一度で license を取る
  3. 申請書で結婚後の氏名をその場で決める
  4. 待機期間と有効期間の間に式を挙げる
  5. 執行者が license を返送したか確認する
  6. certified copy を三から五部申請する
  7. 改名するなら:SSA → 同期を待つ → DMV → 旅券
  8. グリーンカードを進めるなら:出国許可と条件付きの九十日

各段階の細部は郡と身分によって変わります。この記事は骨組みです。どんなことが存在し、どこに時間の制約があるかを知るためのものです。

ひとつずつ実際に確認しながら進められる一覧をお求めなら、この 130 のことを My Wedding Plan にまとめてあります。なぜやるのか、いつやるのか、間違えるとどうなるかまで書いてあります。

← チェックリストに戻る