一方が専業で家庭を担うとき、配偶者 IRA は最も見落とされる退職準備の手段です
IRAの本来のルールは、あなたに勤労所得があって初めて積み立てられるというものです。働いた収入がない人はIRAを利用できません。
でも結婚している人にはひとつ例外があって、実はこれを知らない人がとても多いんですよ。
配偶者IRAとは?
収入がない方でも、配偶者の収入資格を使ってIRA口座を開設し、老後資金を積み立てることができます。
これは「口座を共有する」わけではありません。口座はあくまで収入がない方の名義で作られますし、お金もその人のものです。ただ「積み立てる資格があるかどうか」という点だけ、配偶者の勤労所得を借りているんです。
条件
夫婦合算で確定申告をする必要があります。
個別で申告する場合は適用されません。これも「合算申告 vs 個別申告」を検討するときに一緒に計算に入れておくべき要素のひとつです(リストの第 16・62 項目を参照)。
なぜ特に重要なのか
なぜならリタイアメント口座は個人単位のものであり、世帯のものではないからです。
専業主婦(主夫)として家庭を支える方が、この期間中に自分名義の老後資産を全く蓄えられなかった場合、その方の老後の保障は完全に配偶者の口座に依存することになります。そして、リタイアメント口座は離婚時の分割や配偶者が亡くなった際の相続において、別途手続きが必要になります。
配偶者 IRA はその数年間を空白にしません。これは子育てや介護のために職場を離れた方にとって、実質的に大きな違いとなります。
金額
年間の上限額はインフレに合わせて毎年調整されるため、当サイトではあえて具体的な数字を記載していません。拠出する前に、その年の公式な金額を確認してみてくださいね:
気をつけるべき点が2つあります:
- 夫婦それぞれの限度額は別々で、1つの枠を共有するわけではありません
- ただし、二人分の合計が世帯の勤労所得の総額を超えてはいけません
Traditionalか、それともRothか
どちらのタイプでも配偶者 IRA のルールを使えます。簡単な見分け方はこちら:
- Traditional:今控除を受けて、老後に課税されるタイプ。現在の税率が高い世帯にぴったりです
- Roth:今課税されて、老後は非課税になるタイプ。現在の税率が低く、将来的に収入が増える見込みの場合にぴったりです
Roth には所得制限があり、合算申告をすると世帯収入がまとめて計算されるため、上限を超えてしまうことがあります。これも結婚後に改めて見直しておきたいポイントですね。
いつ積み立てるか
その年の IRA は通常、翌年の確定申告の締め切り日まで積み立てることができます。ですので、今このことを知ったとしても、昨年度分はまだ間に合うかもしれませんよ。
二人で一緒に見直したいこと
結婚後は二人のリタイアメント口座の資産配分も一緒に確認してみましょう。それぞれが同じようなインデックスファンドを買っていると、分散しているように見えて実はかなり重複していることがあります(リストの 78 項を参照)。
それと受取人の設定もお忘れなく。401k や IRA の受取人指定は遺言書よりも優先されます(リストの 19 項を参照)。
一言で言うと
合同申告(合報)を選びさえすれば、収入のない側も自分の IRA に積み立てができます。家事や育児に専念する時期があっても、リタイアメント口座を空白のままにしないようにしましょうね。